この表紙を見たら

2011年9月5日
この表紙を見たら
         そらぁ~、そそくさとレジに運ぶでしょう(笑)→


 このデブ猫の可愛らしさに、
いそいそと購入。
で、撃沈。
「9月が永遠に続けば」で、懲りたはずなのに・・・
くすくす・・・
まあ、実に人間の深層心理を
露骨に暴き出すのが、上手いかを
いやって言うほど味わいました(笑)
 でね、普段は、ラストの解説なんか
読まんのですが、ついつい
後味がよろしくないので、読んじゃうんですよ。
お口直しに(笑)
案の定、大絶賛。
 うんが~~、おいらは、お猫様と爺様の
人と猫の垣根を越えた
魂の交流よりも、
その間にはさまれた、
父親と息子の関係が、物凄く心に響いてきたんですよ。
でも、2人のその後は、
投げっぱなしなのぉ~~
もう、もう、もう・・・・・地団駄!
ちゃんと、伏線の処理してから校了してちょ(爆笑)

 自分の居場所が、どこにもない中学生。
鬱積した色々な思いから、
何の努力もなしに普通に
まるっと愛されてる全てに牙をむきます。
ポケットに忍ばせたバタフライナイフで、
最初は、妄想を繰り返すんですが、
とうとう、公園で母親に見守られて遊ぶ幼児を
母親の死角になる滑り台の影で
傷つけてしまいます。
多分に偶然ではございますが・・・・

 警察で事情聴取。
日頃、息子に対して露ほども愛情を見せない父親が
慌てて駆けつけてきて、
警察が事件の顛末を説明する前に、
立て板に水の如く、喋り出し、
謝り倒し、
三文芝居を繰り出して、
最終的に煙にまいて、
庇いきります(笑)

 その帰り道、息子は、
必死で、今、自分のいる場所について
少ない語彙で、説明します。
 この場所に折り合いがつくまで、このナイフを
預かっていて欲しい・・・と、父親に訴えます。

 父親は、黙って何かを考えて
「あのなあ・・・大人は、そう言うのを〈絶望〉って、言うんだ。
 お前、折り合いなんて、たぶん、一生つかないぞ」

 うわぁ~~、一刀両断。
なんてことぉ・・・・
くすくす・・・・
この父親が気になって気になってしかたがないの。
子供の愛し方を知らない父親。
だけども、とても愛してる。
そして、母親は、一切出てこない。
離婚したのか死別したのかも分からない・・・
 この親子をそこで、ぽっと放してしまったから、
まあ、腹の底にとぐろよ(爆笑)
ああ、この消化不良をどうかして~~~・・・
この人の筆致から見て、
最悪の中に1%くらいの希望しか見えないのは、わかる(爆笑)

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